タイは高齢化社会と破壊的技術に対処しなければならない

2019年のタイの労働構造は変化していくと予想され、それは国の出生率が低くなり、高齢化が徐々に進んでいるためです。

しかしこの危機は何年も前から予想されてきた事で、新たな地元労働者は国内のビジネスおよび産業部門を支えるには不十分ということです。

Tanit Sorat氏は、労働者不足がタイの発展とって大きな問題となるばかりでなく、熟練労働者の多くは雇用主の要求を満せないのです。

氏は69歳で、賃金、職業動向、労働危機に関する専門知識を活かし、国の労働構造を監視しました。

氏は労働省の一員で、国家労働開発勧告機関の副委員長であり、タイ貿易産業連盟の副会長でもあります。

高齢化する労働力

Sorat氏は、タイの労働構造は外国人を除くと3,800万人になるという労働省の調査図を引用しました。そのうち49%が平均年齢40歳の労働者ということです。

「タイの労働者の平均年齢は、ベトナム、ミャンマー、インドネシアのような地域諸国よりも高い。長期的に危機がくると懸念される」と述べています。

同省の統計によると、従業員の45%が未熟練労働者で、これは現在必要とされるスキルを欠いていることを意味しています。

氏は、政府がすべての労働問題を優先するべきで、それは主力のEEC(東部経済回廊)計画を推進し、12の対象産業からなるSカーブ政策のための新たな労働者を創出するためと考えています。

「タイの教育制度の見直しは、市場におけるスキルの不一致を解決する初段階となる。現在の教育機関は、企業のニーズを満たす一等雇用主を生み出せない」と述べ、今の段階では、約40万人の職務を埋める必要があるも、厳し状態だということです。

政府はタイを東南アジアの工業および製造の中心地として位置づけているので、大学レベルよりも職業レベルの労働者を必要としており、職業労働者が市場に役立つとされています。

一方、多くの職業訓練所が労働市場へ排出している労働者は、年間わずか10,000人というのが現状です。

重要なSTEMフィールド

労働市場にはSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の人材が不足しているため、国の高等教育システムには見直しが必要です。

Sorat氏は、EECは12のターゲット産業を推進していると考えます; 新世代の自動車、スマートエレクトロニクス、裕福な医療観光およびウェルネス観光、農業およびバイオテクノロジー、食べ物、産業用ロボット、物流と航空、バイオ燃料と生化学物質、デジタル、医療サービス、防衛、教育。

さらに氏は、「これらの分野はすべてSTEM教育にあるが、他の分野 – 政治科学、経済学、統計- これは労働市場で縮小している。STEM分野の新しい人材は優先されるが、現在の需要に一致しない人々は、仕事を見つけるのにより多くの時間を費やしている」と述べています。

縮小マンパワー

Sorat氏は、タイの短期的な労働の見通しでは、金融機関の職員数は徐々に減少する可能性があり、それはモバイルバンキングアプリケーションとインターネットバンキングのデジタル混乱によるものだとし、「実際のところ2018年以来、支銀行は人員削減と、収益の低い複数の支店を閉鎖するなど、下降傾向にある。一方、多くの若い世代はビジネスに、モバイルアプリケーションとインターネットの使用を好む」と述べています。

他には国の小売部門- デパートとコンビニエンスストアは、運営の合理化と人件費を削るために新技術を導入し、従業員数は減っています。例えばレジ係は近い将来に無くなる可能性があると、氏は述べています。

かつては膨大な人数の労働者を必要としていたセキュリティサービス部門は、サービスをサポートしアップグレードするために、新しいデジタル機器を採用するようになります。

氏は、都市化が進み、中所得者が増加する中で、セキュリティビジネスは将来性があるとし、「タイの人々は、テロや犯罪などの脅威から資産を守るために、このサービスを依然として必要としている。今日、セキュリティ対策に技術の革新が影響を与えているので、デジタルセキュリティ機器の使用が強く求められる」と述べています。

メディア業界は、ソーシャルメディアや人々のライフスタイルから、デジタルの混乱による直接的な打撃を受けると予想されます。

殆どの人がソーシャルメディアフィードでニュースを読み、Webサイトにアクセスしており、新聞の売り上げは年々減少し続けています。

氏によると、売り上げの減少と広告の減少により、多くの雑誌や新聞が閉鎖されたが、メディア業界にはまだ多くの広告費があり、オンラインメディアにさらにシフトしているといいます。

テレビは、人々は好きな番組を見るために急いで家に帰る必要はなく、オンラインで、何時でも何処でも観ることができます。

今後5年間の労働市場は、製造業は人工知能、ロボット工学、自動化の採用に苦しむかもしれません。

「業界の人々は、これらの巨額の投資を計画する必要があるため、製造ラインのアップグレードをゆっくりと決断している。投資する前に、多くの通信事業者は世界の技術動向を観察している」と氏は述べます。

希望のキャリア

Sorat氏によれば、バイリンガルの労働者はあらゆる分野、特に英語と中国語のスキルを持った分野で求められています。

「政府は新たな直接投資を誘致し、観光を促進するための多くの政策を持っているので、外国語は非常に重要」と述べています。加えて、あらゆるレベルの技術に精通した幹部の需要が高いのです。

主力のEEC計画とSカーブ政策には、まだ多くのタイプのエンジニアが対応しています。これらの取り組みにより、3つの東部州で、およそ50万人の雇用が創出されると予想されています。

メディア業界にとっては、制作スキルを備えたアニメーション制作者が必要ですが、ソーシャルメディアもアニメーションの仕事を求めており、アニメ番組をデザインするためのプログラマーも必要になります。

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